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日本の沈着冷静とドイツのパニック傾向の挟間でさまよって

・・・特に私が愕然としたのは、ドイツメディアの日本で進行中の出来事についての報道ぶりでした。福島の損壊した原子力発電所から起こり、迫りくる核の危険を前にして、日本の人たちは、外にいる人間には冷静でいるように見受けられました。そのような違和感がメディアを荒っぽい憶測に駆り立てたのです。三重災害についての情報と並んで、日本人の心理を理解できるように、即席講座も提供されました。

震災犠牲者の映像が映し出されました。N24 という放送局は特に日本にいる人たちの運命を 劇的な手法でシ―ンを仕立て上げていました。ある特別報道番組では日本人通訳が記者に、避難所では個人の接写は控えて、と頼んでいたのですが、そのとおりにはしてくれませんでした。何本もの特別番組では映画館で映し出されるような世界滅亡の映画を製作するあらゆる演劇手法が投入されました。それはもはや報道番組の枠を逸脱しているものでした。

幾度となくされた質問は、ドイツ自体が今回の原発事故でどれほど影響を受けるか、ということでした。放射能がドイツまで達するか?日本の食品を摂取して大丈夫か?このようにして、日本から1万km 離れたドイツでもっともらしくパニックが広まったのです。私は、日本の人たちの方がドイツに居る人たちより冷静で、本当の災いはドイツにいる人たちの頭の中で起きているのではないか、という印象を受けました。

ドイツに6週間も長く滞在し、私は息子を連れて、先に戻った夫を追って、日本に戻りました。私が驚いたのは、4月末には日常生活が再び東京の人たちに戻り、一見、落ち着いた様子と見受けられたことです。

日本人女性の友人はその考えを改めさせました。皆、落ち着いているのではなく、ただ疲れ切っただけなの。最近の余震がやわらぎ、物資不足の危機を克服して、ようやく落ち着き、頭の中で消化し始めているところ。福島からの放射能の心配は、もちろん引き続きあるわ、と言ったのです。



 

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